ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

闘病記

僕の闘病記

投稿日:2017年4月2日 更新日:

僕は2014年6月5日、脳出血を発症し救急搬送されました。 幸いなことに発症は深夜の地元の町立病院でした。

これは単なる幸運というわけではなく、夜中に異常な恐怖心で目が覚め、家族に病院に連れて行ってもらったからです。

よく「虫の知らせ」というのでしょうか。 知り合いが亡くなった時なんかにある独特の感覚に包まれることがあるようですが、今思い返してみますとそれの自己バージョンだったのかな、と感じています。

僕の場合右脳出血でしたので、左側の麻痺でしたが幸いなことに症状自体は軽かったようで、今はおかげさまで会社にも復帰させてもらい、仕事をさせてもらっています。

とはいっても、発症前と何もかもが同じかというと残念ながらそうではありません。 やっぱり何かの拍子に「あ、俺はやっぱり病気したんだな。」と思ってしまう瞬間があるわけです。

軽度のものであれば筋肉のピクつき、皮膚のかゆみ、視界の歪み・・・。 これらの症状が左半身だけに起こってきます。

でもこれらはまだ、健常者との違いを見せつけられて寂しい思いをするだけで、自分だけの問題で済むわけです。

脳卒中からの生還者を悩ませる最大の後遺症、「てんかん発作」。 これこそがまさに、下手をすると他人をも巻き込む最大の問題なんです。

てんかん発作のパターンは人によって千差万別ですが、人ごとにに起こる発作のパターンは不変です。

つまりけいれん発作を起こす人はいつもけいれん発作を起こし、脱力発作を起こす人はいつも脱力発作を起こすのです。

僕の場合はめまい→手足の硬直→脱力、という経過をたどります。 当然のことながら運転は医師から禁止されています。 たしかに運転中にこんな症状が出てしまったら、大惨事必至ですからやむを得ません。

実際テレビのニュースでも、連日、とまではいいませんがなかなかの頻度で、てんかん発作による交通事故が報じられています。

こういう痛ましいニュースを見ると、他人に迷惑はかけられないとつくづく実感しますよね。

僕は3カ月の入院生活後、社会に復帰しましたが、退院後は2~3カ月に一回程度の頻度でてんかん発作が起きていました。

その後症状自体が改善したのか、主治医の薬の変更等が功を奏したのかは不明ですが、だんだんと発作の間隔が開いていきました。

主治医によると、最後の発作から2年経過すれば一応、運転の許可は出せるそうです。 僕の最後の発作が2016年7月29日。まだ一年以上ありますが、忍耐強く粘っていきます。

そうそう、肝心なこと。僕は1970年5月29日生まれ。今年47歳になります。

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