そして、ラジオにハマりまくっている姿を見た両親は、高価な「短波ラジオ」を買ってくれました。SONYのICF-7600Dという当時は最新鋭のラジオでした。
これはAM、FMはもちろんのこと昔のアナログテレビの1~3ch、漁業無線などで使われる長波、そして短波が受信できました。
要するに万能ラジオですね。今はXPERIAやPLAYSTATIONで有名なSONYですが、この時はラジオで無敵だったわけです。
短波放送は海外BCLのいわば最終地点です。電波の飛距離は最強です。大出力であれば地球の裏側まで届きます。
南米やアフリカ諸国の放送がガンガン入ってくるわけですね。そのため海外向けの「国際放送」というものは、短波を使用することが自然と多くなります。
日本もNHKが国際放送を行っています。英語や中国語、韓国語などで自国のPRを行ったり、自国のニュースを放送しています。
僕が子供の頃はモスクワ放送やKBSラジオ韓国が日本語放送をやっていてよく聴いていました。
この頃はインターネットがなかったですから、ラジオの国際放送が世界への興味の門戸を開いてくれたわけです。
そして僕はまたしても、踏み込んでしまったのです。甘美な禁断の世界へ・・・。(つづく)