ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

趣味

BCLのエベレスト登頂に挑戦

投稿日:2017年4月8日 更新日:

海外BCLも短波放送になってきますと、単にスケールが大きいというだけではなく、内容も実に多彩で目まぐるしいわけです。

しかも僕の子供時代はインターネットはありませんでしたから、BCL関係の情報は月刊誌から得ていました。「ラジオの制作」という月刊誌でした。

新しい局の情報や、べリカードの情報を求めて、むさぼるように読みふけりましたね。

説明の必要がありますが、受信報告書を放送局に送ってべリカードをもらうというのは、日本だけではなく世界中でやっていることでした。

むしろ、国際放送においてこそ必要とされていることです。なぜなら、リスナーから「あなたの国の放送がしっかり聞こえていますよ。」と教えてもらうことは、放送している国にとって最重要な情報となるからです。

しかもそのべリカードにしたところで、世界レベルともなってきますと実に玉石混淆、国際色豊かなものとなってくるわけです。

僕にはできませんでしたが、英語が理解できればべリカード集めに関してはほぼ向かうところ敵なしです。英語で放送していない国際放送なんてほとんどないですから。

それでも日本語オンリーのこんな僕でも「それなりに」海外のカードを集めました。今でもいい思い出になっています。

そしていよいよ本題となりますが、前回書いた乱数放送みたいないわゆる「危ない」放送局が、短波の世界にもあるのです。ありました。

その一つが「ザ・ブザー」と言われる放送局。1982年の開局以来、ひたすらブザー音のみを流し続けているという放送局です。

現在もその放送目的は不明らしいのですが、なぜかこんな放送にも熱狂的なファンがいるらしく、そのファンによると30年にわたる放送で5回程ブザー音が止まり、暗号のような単語の発声があったようです。偶然、その瞬間に立ち会った人はさぞかしびっくりしたでしょうね。

もう一つが「シングルレターK」というモールス信号の「K]を延々、送信し続けるというもの。時々、思い出したように普通の電文を打ち出すこともあるが、間もなく「K」に戻ってしまいます。

この二つの放送局はロシアのものらしいのですが、電波の発信源が分からなかったらしいです。こういう情報がインターネットのない当時は雑誌だけが情報源でしたので、僕は夢中で買っていたわけです。

今は何でもネットで調べられるし、YouTubeで参考動画も見られますので逆にこういうスリルは体験できなくなってしまいましたね。

そしてこんな僕も高校生になり、BCLへの熱も少しづつ薄くなっていきました。

聴く「音楽」から弾く「音楽」への突入が始まりました。

-趣味

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

トロフィー(実績)システムの功罪

何年前からでしょうか? ゲームにトロフィーという概念が導入されたのは。 僕がゲームをやりはじめた小学校低学年の頃なんて、もちろんトロフィーなんてありません。 あるのは「ハイスコア」と呼ばれる点数のみで …

男なら誰でも一度は星にあこがれる!?

僕がまだ小学生の頃、祖父に天体望遠鏡を買ってもらいました。 祖父は元・憲兵だったためかやたらと教育については熱い思いのある人でした。 この他にも当時はまだ高価だったパソコンや、弟には顕微鏡など、とにか …

コロナ禍で映画観る観る

ここ最近、映画を観る本数が格段に増えました。 時間がある時などは一日に3本とか観てしまうこともあります。 作品の選定基準については人それぞれだと思いますが、僕の場合は基本的にミステリー、サスペンス、ホ …

テレビゲームに普遍的名作は生まれるか?

僕は今年で47歳になります。 もういいオヤジですが、テレビゲームは大好きで子供の頃からやっています。 しかし歳が歳なものですから、昔ほどの熱量を持ってはやれないですし、やるジャンルも変わっていきます。 …

映像メディアの変遷をしのぶ

僕は昔から映画を良く観ます。 時折映画館に足を運ぶこともないこともないですが、やはりメインはDVDレンタルによる視聴になってきます。 映画館での大画面やサウンドの圧倒的な迫力は得られませんが、個人的に …

最近のコメント