ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

レビュー

ジャッキーチェンとブルースリー、どっちが強いの?

投稿日:2017年5月27日 更新日:

フレディVSジェイソン、エイリアンVSプレデター、一時期こんなのが流行った時期がありましたよね。

似た者同士を競合させたらどちらが強いのか? という興味がそもそもの創作動機であるのが明白ですよね。

こういう企画はいわゆる「大人の事情」と呼ばれる権利関係なんかがからんでくるので、実現させるまでがまず一苦労でしょうし、いざ実現しても作品が当たるかどうかはまた別の話になってくるわけです。

僕もこれらの作品は一応興味はあったので観させていただきましたが、残念ながらストーリーなんかはもうすっかり忘れてしまいました。(笑)

要するに僕にとってはこれらの作品はそれだけのものだったというわけですね。

ところで、今ではもうかなわないことなんですが、僕にはもう一つこの分野で観てみたいものがありました。

それは「ジャッキーチェン」VS「ブルースリー」のカンフー対決です。

ブルースリーさんはもうかなり昔に若くして亡くなっており、ジャッキーチェンさんも生きてこそいますが、もうかなりお年を召されています。

映画の質というか雰囲気もこのお二人には違いがありますね。

ブルースリーさんの作品はあまり笑いの要素がありません。 最近、彼の全作品を見直す機会がありましたが、ストーリーはシリアスです。

しかし善悪がはっきりしているので、観ていて爽快感があります。 彼は必ず「善」で倒される側は悪なので、観客は彼を全力で応援できます。

ジャッキーチェンさんの作品も基本はリーさんと似ています。 特に笑拳、龍拳なんかの初期作品はストーリーの分かりやすさ、体一つで魅せるところは共通していると思います。

ただチェンさんの方は笑いの要素が若干あって、少し悪い言い方をすれば軽い印象があります。

それに後期に入るにしたがいストーリーが凝ってきて、アクションもカンフー一本からカーアクションなんかも加えたある意味、ハリウッドテイスト的なものになっていきます。

リーさんももし生きていたら、ハリウッド的な作品を手掛けていたかもしれません。 体力的な衰えをカバーするのに別な道を探るのはやむを得ないことです。

スタローンさんが、いつまでもロッキーやランボーを撮れないのと同じことですよね。

ただリーさんはあまりにも早くに亡くなってしまったため、最盛期のイメージのまま私たちのイメージに焼き付いてしまったのは事実です。

その上、作品もリーさんは寡黙で重厚、チェンさんはコミカルで軽め、という印象のためどうしてもリーさんの方が強そうな感じがしてしまいます。

北斗の拳のケンシロウもかなりリーさんからインスパイアされている部分があることが、映画を観ていて分かりました。

今ではもうかなわぬ共演だからこそ、この二人の対決は是非観たかったですね。 一体どちらが強かったのか?

このお二人、実はプライベートでは親交があったとか。 ことリーさんに関しては、千葉真一さんや勝新さんなんかともお付き合いがあったらしいですから、余計に親しみが湧きますね。

僕は今、リーさんの全作品に続き、チェンさんの作品も見返している最中です。

やはり僕にとっては、「プロジェクトA」よりも「スパルタンX」よりも一本の「酔拳」が名作に感じます。

-レビュー

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

龍が如くシリーズについて考える

「龍が如く」という名作ゲームソフトがあります。 2005年にPlaystation2用ソフトとして第一弾が発売され、あっという間にセガの看板になったゲームです。 この作品についての面白さを語ったところ …

TSUTAYA DISCUS、U-NEXT、Huluを駆け足で体験してみた。

2カ月半という期間で3つの動画視聴サービスを体験してみました。 動画視聴サービスを提供している会社は他にもあります。 AmazonプライムやNetflix、dtvなんかも同様のサービスを行っています。 …

天才というものについての持論

天才たちは何故に若死になのか? これについて僕は、才能ある者がことさら選ばれたように死んでしまう傾向があるのではなく、文学にしろ絵画にしろ音楽その他にしろ、何かそれまでには存在しなかった新しいものを、 …

20枚のDVD-RWだけで残りの映画人生を送る

僕は映画が大好きで良く観ます。 健康上の理由から最近はあまり映画館に足を運ばなくなり、もっぱら視聴手段はレンタルDVDとテレビ(地デジ、BS)になってしまいましたが。 その映画についてなんですが、レン …

ジェームスディーンの3作品について

「エデンの東」、「理由なき反抗」、「ジャイアンツ」。 ジェームスディーンと言えばこの3作品です。 無名時代も含めれば出演作はもう少しありますが、名前がクレジットされるようになってからの作品はこの3作品 …

最近のコメント