ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

闘病記

脳出血から3年、頑張って生きてます

投稿日:2017年6月1日 更新日:

5月26日、2カ月に一回の通院日でした。 3年前の6月5日、僕は脳出血で救急搬送されました。

もうあれから3年経つわけです。 完全復帰、と言えるのかどうかはわかりませんが、今でも病気発症前と同じ職場で働けていることを考えますと、かなりラッキーな人間のグループに入ることは間違いないでしょう。

もちろん贅沢を言い出せばきりがありません。 僕の場合は肩の骨折で腕が上がらなくなってしまったことと、脳出血にはよくある「てんかん発作」が後遺症として残りました。

しかし、この肩の骨折も毎日動かしているうちに少しづつではありますが可動部分が広がっていき、てんかん発作も先生の薬の処方の妙なのかだんだんと症状が軽くなってきています。

今は自動車の運転も禁止されていて外出もままなりませんが、あと1年ちょっと発作がなければ服薬を条件に運転も許可されます。

なので休みの日はもっぱら映画やゲーム、PC漬けの日々を送っています。 思い悩んでも仕方がありません。 前向きに生きるだけです。

で、久々の病院でしたが、入院中に体重がかなり落ちたせいか血糖値や中性脂肪がかなり改善され、それが今も継続しています。

ただ僕の場合、クレアチニンが高めでその上服用している抗てんかん薬が「イーケプラ」と呼ばれる腎臓に負担を与えるものなので、その点だけが唯一気がかりなんですが。

その点を先生に相談しましたら、「心配ない。」の一言で終わりました。 僕としてはそれを信用するしかありませんね。

そういえば僕はこの病院に入院中、何人かの理学療法士さんにリハビリでお世話になりました。

僕は右脳出血でしたので入院直後は左半身が全く動きませんでしたが、一週間を過ぎた頃からまず指先がかすかに動き出し、筋肉のツッパリがなくなり、そこからの回復は鬼のようなスピードでした。

退院後に先生に聞いたところ、出血した血が脳を圧迫していたために半身が麻痺していたようです。 そして脳内の血が引いていくにつれて身体機能が回復していった。

でも療法士さんはリハビリ中、ずっと僕がまるで精神力で頑張っているかのようにほめてくれ、モチベーションをあげてくれました。

仕事とはいえ、ほとんど痴呆のようになってしまっている人にも同じように接している。 本当に感謝、感謝ですね。

で、この日診療を終え、帰ろうと思っていたら誰かにドン、とぶつかりました。 見ると入院中さんざんお世話になった療法士さんでした。

僕は思わず、「いやー、懐かしい。」と言いかけましたが、その前にその人は「あっ!ごめんなさい。」と僕を一瞥して行ってしまいました。

まるで初めて会った人のように・・・・。

そこは一日何十人も救急車が来るような病院です。 僕なんて彼から見ればただの通りすがりの一患者に過ぎません。

僕も軽く会釈を返して帰途につきました。 さようなら、ありがとうございました、中野さん。

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