ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

闘病記

自分の飲酒はリスクとの闘い?

投稿日:2018年5月20日 更新日:

ウイスキーを趣味にして、半年ほど過ぎました。 ビールと発泡酒の違いもろくに分からない僕が、ウイスキーとバーボンくらいの区別なら香りで区別できるくらいにはなりました。

うれしい気持ちはあるのですが、自分には飲酒面においても色々制限があるんだなあ、と思い知らされる時間でもありました。

というのも、ウイスキーを趣味にしてから自身の体に異変を感じ始めたからです。

僕の場合それは飲酒時ではなく、床に就いてから現れる現象です。 それはどういうものかというと、「ふと記憶が途切れる」というものです。

それは一瞬眠って目が覚める、というものとは全く違う感覚で、ぽっかりと一定時間の記憶が抜けているというものです。

この現象が起きた後は怖くなってしまって決まって心臓がドキドキしてしまいます。 しかしこの症状に対する恐怖が逆に、僕を深酒の罠にかからないように導く力となり、自発的かつ定期的に休肝日を設ける大きなモチベーションになっています。

でもなぜ、こんなことが起きるのか? 本当に飲酒が原因なのか? そう考えたときに、僕は自分の飲んでいる薬についてふと思い当たりました。

僕は脳出血の既往症があるので毎日、抗てんかん薬を服薬しています。 そのため二カ月に一回の通院時には血液検査を行い、腎機能と肝機能のチェックをしています。

なぜなら僕の飲んでいるてんかん薬は発作を抑える効果が非常に高いものの、毎日の服薬で腎臓と肝臓にも大きな負担を与えてしまうものだからです。

「効果の高い薬には、大きな副作用もある」というのが薬界?の常識。

当然のことながら、アルコールの分解は肝臓で行われます。 それは肝臓がアルコールを「毒性のある異物」と判断するためですが、僕の飲んでいるてんかん薬にも肝臓に悪影響を与える成分が入っており、それが肝臓に負担をかけるわけです。

そして二カ月に一回の血液検査で、肝臓の数値を確認しているわけです。

薬を飲まない健常者ならば気にすることはないのですが、僕のように薬とアルコールを摂取する人間は、健常者の一日当たりの許容範囲のアルコールで抑えても、自身の肝臓の代謝能力を超えてしまっている可能性が高いわけですね。

主治医からは特に飲酒に対する制限は出ていませんが、「飲みすぎることなくほどほどに」程度のことはいわれています。

それに血液検査の数値を見ても数値上はあくまで正常ですし、主治医もその結果を見て「異常はない」という診断をしているのだと思います。

しかし、実際に自分の体に起きてることは自分にしか分からないわけです。 だからいくら医者の許可があっても、自身の体の異変にいち早く対応しなければ、自分のことは守れないと思います。

実際、僕が脳出血を発症したにもかかわらず助かったのは、自身の「何か起こりそうな漠然とした不安感」に素直に従い、真夜中にかかわらず病院に向かい、診察中に運良く発症したためなのですから。

死というものは誰しも避けられない運命ですが、僕にはもう少しやりたいことがあります。 もっと世界の色々なものを見てみたい。 体験したい。

そのために自愛を怠らないようにしていきたいと思っています。

-闘病記

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