ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

時事

投信、株式、貴金属。老後の資産形成

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自分もだんだん老後が心配な年齢になってきました。 一応、毎月一定額は貯蓄に回るようにやりくりはしているものの、自分の会社はあまり高額の給与がいただけるわけではないため、自身の力で資産を作りあげていくテクニックを身につける必要があります。

ご存知のように現在は、銀行預金だけしていても、いただける利息はほぼゼロです。 なので10年ほど前からある投資信託を始めましたが、開始直後にサブプライムローン問題が起こり、大きく元本を割り込んでしまいました。

その後、アベノミクスなどで株価が持ち直し、ようやく元本を超える利益が出るようになってきましたが、投資金額がそれほどの金額ではないために、上昇ペースが緩やかです。 それに唯一の目玉である「分配金」も累積投資(受け取った分配金を直ちに再投資に充てる。複利が複利を生むため、急速なペースで金額が増加する。)にしているものの、投資信託の運用成績次第で毎年確実に出るわけではないため、過剰に期待はできないのです。

そこで他の金融資産も検討することにしました。 この時点ではまだ、株式投資という考えはまったくありませんでした。

なぜなら「プラチナの相場が今、ゴールドと逆転していて割安である。 だからプラチナに投資がしたい。」と、それしか頭になかったからです。 なので証券会社もプラチナ投資を取り扱っている「楽天証券」を選択し、口座を開設しました。

そして毎月一万円づつ、口座から自動的に引き落とされ、その時の相場でプラチナを購入していく「プラチナ積み立て」をスタートさせました。

もし現在の価格が相対的に安く、将来高騰することがあれば、その利幅が自分の儲けになるわけですが、もちろん「投資」ですから逆もあるわけです。 その場合は自己責任となります。

これで一応自分の目的は達したわけですが、僕は初めてここで「株式投資」なるものに興味をそそられたのです。 プラチナ積み立てのために口座を開いたとはいえ、証券口座を開いたということは、やろうと思えばすぐにでも株式投資が始められるということです。

現在は100万円銀行に預けても年間10円しか利息が付かない時代です。 ただ預けているのでは機関投資家でもある銀行を喜ばせるだけでメリットがないと思ったので自分も投資しようと決心しました。

しかし投資はギャンブルではありません。 自分の老後のため、確実に増やさなければなりません。 なので自分なりのルールを設けました。 といってもオリジナリティのあるものではなく、昔から言われ続けていることですけどね。

まず、自分の資産全部を株につぎ込まないこと。 これは実生活上でも心理的にも重要です。 全部を使ってしまうと、もう自分には後がないといったギャンブラー的な心境になってしまい、理性を失った自暴自棄な行動に出てしまいます。

例えばこれからはIoTの時代だから、それに関連した割安な株を買いあさろう、というような。 これはすでにギャンブラーの買い方と同じです。 一方で、機関投資家は社長の能力や性格の情報を冷静に分析しています。 DQNと本職893が相対しているようなもので、勝負になりません。

もう一つは信用取引はしない、ということ。 これは自分が株式投資初心者のため、自身の分をわきまえた意見となります。 そのため、取引に慣れてきたらまた意見が変わるかもしれません。

信用取引とは、要は自身の持ち金以上の金や株を証券会社や他の株主から借りてそれをぶち込む。 借りた金や株は使用後、元の持ち主に利息を付けて返却し、借りた金や株から得た利益は自分が貰うというシステム。 だから成功すればおいしいが、失敗すれば「借りた金や株の返却」+「利息」+「取引の損失」をこうむることになり、これが世間でいう「株で大損した」という状態。

自分はこうはなりたくないので、現物取引に限ることにしています。 これは単純に自分の所持金の範囲で購入できる株を購入するのみ。 できることは安い時に購入し、高い時に売るだけ。 あとは年に一、二回の配当金を受け取るだけです。 なんの芸もないですが、株初心者を自負するものとしては、これが精一杯ですね。

最初の方でも書きましたが、僕は投信を始めた直後サブプライム問題が起こり、最初の5年くらいはずっと含み損を抱えた状態が続いていました。 なので途中で怖くなって、何度も解約しようとしました。 しかし途中からもう「下がるとこまで下げてやれ」という心境に変わり、放置することにしました。 するといつの間にか含み損は含み益に変わっていて、分配金も2回ほど出ていました。

なので業績もしっかりしていて悪い材料もなく、きちんと配当も出している企業ならば、世界情勢や円高、円安の影響で一時的に株価が低迷しても、必ず適正な価格に上がっていくでしょう。 しかも現物取引は借り物ではなく完全に自分の所有物になるので、利息を払う必要もなければ、仮に企業が倒産してもマイナスにはなりません。「株主は有限責任」の原則がここにあります。

まあ、あくまでこれは現時点での気持ちですが。 空売りへの渇望が出てきたら、いつか野獣に変身するかも知れません。(笑)

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