{中田敦彦のYouTube大学」という人気動画があります。 お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」のメンバーであって、とても可愛らしいお嫁さんをゲットした羨ましい芸人さんですね。
この人が配信している動画が実に人気があり、あっという間に登録者数が百万人を超えてしまいました。 形態ははいわゆる「しくじり先生」のような授業形式で、扱うテーマは哲学、文学、芸術、人物、はては政治問題まで多種多様。
一つ一つのテーマに関し、どこまで消化しきってから授業に臨んでいるのかは分かりませんが、少なくとも表面だけサラッとなぞってあとはトークでごまかす、というレベルではない様子。
もちろん専門の哲学者が哲学動画を、プロの政治学者が政治問題動画を観れば物足りなさを感じるのかもしれませんが、僕のような普通の人間には内容が新鮮で、語っているそばからドンドン言葉が血肉に変わっていくような感覚を覚えます。
それに加えてあのトーク力! たまにコメント欄でも散見する意見ですが、本当にお金を取ってもいいレベルだと思える瞬間がたびたびありますね。 よく考えれば彼は芸人さんなのですから、お金を取れるレベルのトークをするのがある意味自然ではあります。
彼の動画に限らず、人気が出てくると困った問題が出てきます。 それはいわゆる「アンチ」といわれる方々です。 今回は彼らの心理状態について「僕が感じること」を書いてみたいのです。
アンチ出現のきっかけは、「ささいな間違いや、自分との解釈の違いに気づく」だと思います。 当初から批判的な態度で臨んでいればこの感覚は物凄く研ぎ澄まされます。 また最初は完全にプレーンで全てを受け入れる態勢だったとしても、その「間違い」が増えてくると、その不快感が徐々に批判的な態度に変化していきます。 この時点で、双方ともすでに客観的な視点を喪失しています。
次に彼らは「自分の方が正しいことを知っているのに、知らない人間の方がさも知っているかのように、偉そうに振舞っている。 しかも物凄く人気を集めている。 どういうことか。」という心理状態になっているかもしれません。(あくまで想像なので)
この種の間違いを見つけるのはいわゆる学者タイプに多そうです。 なぜなら彼らはその道のプロであって、その分野のことは知り尽くしているので、一般人よりも圧倒的に立場が有利だからです。
ついに嫉妬が頭をもたげます。 「あんたの言ってること、ここがこう違うよ。」 アンチ劇場(激情か?)の幕開けです。
この後の展開は、皆さんも良く見かけることもあるでしょうから割愛します。 当事者全員が幼稚なメンタルをお持ちの場合、それはそれは過激な罵詈雑言の応酬となるでしょう。
ただここで重要なのは、その間違いを指摘したところで、それを享受している大多数の人たち(つまりYouTube視聴者)にはそれがどの程度重要なことなのか、という点です。
僕に関しては、中田先生の動画はどの分野のものについても、素人という立場で視聴させてもらっています。 ドンドン知識の栄養を吸収している最中に、アンチ様の提供して下さる「どうでもいい指摘」は、とりあえずは必要ありません。
それはその分野の知識の吸収と消化が終わり、次に深めていくときに必要となるものではないのでしょうか。
他の人がどうかは分かりませんが、恐らく僕のようなスタンスでおられる方がほとんどではないでしょうか。
最近、中田敦彦さんの動画に対する批判のニュースを見かけたので、ちょっと思ったことを綴ってみました。 僕自身はどちらに加担するつもりもないのですが、どちらかといえばアンチさん落ち着いてね(笑)。
中田敦彦さん、これからも頑張ってください。