コロナウイルスもようやくここに来て落ち着きを見せてきたようです。 当初は医療崩壊だとか、世界恐慌だとか大騒ぎしていた世界ですが、様々な試行錯誤の末にウィルスワクチンや治療薬への光明もなんとか見えてきたようで、まずはこのまま収束に向かうことを願うばかりです。
毎日世界中で何万人が亡くなったとか、何十万人が職にあぶれるとか、何万件の企業がつぶれるとか悲観的なニュースが入ってきていましたが、一つ皮肉にも世界中の経済活動が鈍化したため、地球のオゾンホールが修復されたとの朗報(?)もありました。
そういう話を聞きますと、今回のウィルスの件はもしかしたら神から人間への何らかの警鐘とも思えてきます。 折も折、アフリカ大陸ではバッタが大量発生し、インド、パキスタンはてはヒマラヤ山脈を越え、中国を目指しているとか。 これも元をたどれば原因は地球温暖化が影響しているらしく、温暖化が原因で砂漠地帯に雨が多量に降ったため植物が大量に繁茂、普段はオアシスぐらいしかない砂漠が肥沃な緑地に変化したのですから、そこに産卵したバッタは当然爆発的に増加していきます。
僕はキリシタンではないので詳しくは分かませんが、何でも旧約聖書にはバッタの大群が地表を覆ったみたいな記述があるようですが、そういう事実を知るとなんか「天罰」というものが妙にリアリティのある言葉に思えてきたりもします。
さて本題ですが、僕は一応老後資金として株式投資をしています。 始めてまだ2年もたたない新参者なのですが、今回初めて経験した相場の大きなイベント(いわゆる大暴落相場)を通して色々個人的に学ぶことがありました。 何十年もやっておられるベテランの方々にとっては「何をいまさら」的な当然な事柄なのでしょうが、僕にとっては身銭を投じて学び、骨身に染みた教訓でした。 骨身に染みているので、いかな泥棒でも僕から財布は盗めても、この教訓を盗むことはできません。(笑)
自己投資が大切、と言われるのはまさにここなのでしょう。
僕が今回学んだのは株価の上がり方でした。 コロナウイルスは基本的にネガティブ材料ですからほとんどの株価は下落します。 特に自動車、旅行、航空業なんかは移動の制限がかかるのですからまさに「大暴落」といった様相を呈します。
次は電力、ガス、通信、食品といった「不況だからと言ってその購入をやめたり、極端に減らすことが難しい業界」の株。一般にディフェンシブ銘柄と言われていて、最初は株の現金化のために大きく売られ、価格を下げたものの、その後持ち直す銘柄が多く散見されました。 特に食品ですとその保存性からインスタントラーメンメーカーであったり、通信(要は携帯キャリア)であれば次期5Gへの期待から短期で値を戻したりもしているようです。
そして暴落原因に対処できる製品、サービスを提供しているメーカー。 ここははっきり言って暴騰します。 今回であればマスクや防護服、消毒用アルコールの製造メーカーがそれに該当します。 しかし僕のような素人投資家が「マスク品切れだな。これはマスクメーカーの株は買いだな。」などと思い始めても、もうすでに機関投資家という恐ろしい怪物が買い漁っていて安く買うことはできません。
つまり株の購入には連想ゲームのような要領というか、才覚が必要なのです。 コロナウイルスの影響で外出しなくなり、家で過ごすことが多くなったため「巣ごもり銘柄」という株テーマが生まれました。 いわゆるゲーム株、動画配信株、食品デリバリー株のような自宅にいて消費するサービスの株のことですが、これらはまだ病気の蔓延の初期には高騰していなかったのです。
巣ごもり銘柄という単語もなかった。 ということはここでここまでの連想が出来ていれば勝ち組に入れていた可能性があるわけです。 しかし一般にマスコミ報道は世間で注目されてから始めるので、その時に買うのでは手遅れなのです。
ああ、株はこの連想ゲームが醍醐味なんだな、というのが今回僕が学んだ(思い知った?)ことでした。 ただこのゲームを100%楽しむためには、もっともっと世間の動きに注目し、鋭敏にならなくてはいけません。 適度な脳トレにもなり、うまくやれば運用益も出せる。 そんな大口を叩けるほどの富豪ではないですが、生涯付き合っていけるパートナーにはなりたいですね。