ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

趣味

映像メディアの変遷をしのぶ

投稿日:2020年6月21日 更新日:

僕は昔から映画を良く観ます。 時折映画館に足を運ぶこともないこともないですが、やはりメインはDVDレンタルによる視聴になってきます。 映画館での大画面やサウンドの圧倒的な迫力は得られませんが、個人的に展開が早すぎてシーンを戻したい時や、泣かせどころのシーンなどでもう一度観たい時などはレンタルの方が優位です。

僕が中学生の頃、VHSビデオが普及し始め、それと共に家庭のテレビ放送を録画して再生するビデオデッキも爆発的に売れていきました。 レンタルビデオなるもののビジネスが生まれたのもこの頃だったのではないかと記憶していますが、まだ最初は一泊1200円とかいう信じられないような黎明期あるある(笑)がまかり通っていました。

僕が高校生ぐらいになると、この業界にも有象無象が参入してきて価格競争が起こり、3泊500円とかになっていた気がします。 さらに僕が成人して業界全体が成熟化してくると、弱小企業は撤退、あるいは系列に吸収されたりしていわゆる「寡占化」が起こります。

この頃はもうすでにレンタル料は一週間で300円とかいう状態。 系列に属さないいわゆる個人店は法的にグレーな「地下モノ」を客に個室で視聴させるといった方法などで、しぶとく生存していきました。 ハイリスクハイリターン経営ですね。

2000年になり、レンタル業界、というかビデオ業界に大変革が起こります。 VHSビデオからDVDへのメディア転換ですね。 僕はこれは個人的にPlaystation2の登場が引き起こしたことだと思っています。 まさに「流れが変わったと感じた瞬間」でした。

CD、DVD、ゲームソフト全てが同じ形状をしていて、装置に入れればとりあえず自動的にそれがなんであるかを識別してくれる。 CDであれば音楽がかかり、DVDであれば映画が再生される。 ゲームソフトであれば当然ゲームが始まる。 こんな画期的な装置が発表されて、世の中が何も変わらないわけがありませんでした。

VHSビデオはあっという間に世の中から駆逐され、DVD一色となりました。 Playstation3の発表時にはDVDの上位互換であるBlu-rayを普及させようというSONYの野心がチラチラ透けて見えましたが、こちらはいまだにDVDほどの熱い支持は得ていないように見えます。

CD、DVD、ゲームソフトは構造が別物でもサイズが同じで機械に入り、動作の判断は機械任せ。 人間側からすれば何を入れてもとりあえず壊れることはない、という安心感がこの大ブレイクの一つの理由になっているような気がします。

Blu-rayが今一つなのは、2000年に起こしたほどのパンチがなかった、ということなのではないでしょうか。 テレビも4K、8Kと画質が上がってもあまり騒がれないのと、Blu-rayの不振は僕にはどうにもダブって見えて仕方ありません。

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