2年前の9月に父を亡くし2年超、ようやく最後の遺産相続も終わり、ほっと一安心といったところです。 幸いなことに父が亡くなった当初から返済すべき借金が無かったうえ、母の貯えで充分生活が出来たものですから、父の財産を長い間凍結状態で放置していました。
しかしただ借金取りが来ないというだけで、その他で色々と問題が起き始めました。 まず、夜中にいきなり電気が止まったり、電話が実家につながらなくなるという現象が起き始めました。
別にこれは死後の父が家族にいたずらをし始めたとかいうオカルトチックなものではなく(笑)、それまでそれらの料金の支払いを父の口座から引き落としていたが、口座が凍結されたため引き落としが出来なくなったというのが理由です。
母も母で普段郵便物などよく確認しないので、引き落とし不能の通知を領収書と思ってしばらく放置していたら、件の怪奇現象が起き始めたという流れです。
それに加え、相続手続きにようやく前向きになれたのが税金の問題でした。 父は牧場主ということもあり、やはり地元の農協にそれなりの預金を残しました。 僕自身はサラリーマンなのですが、その父の息子という縁で自身の自動車保険をJAにしていたのです。
それで先日、保険の更新に行ったところ別室に案内され、父の預金が1年以上放置されていること、このまま放置していると無意味な税金がドンドン加算されていく可能性があることを告げられました.
やはり人間というのは目先の損得勘定には弱いもの。 早速地元で信頼できる司法書士さんを紹介してもらい、ようやく先日最後の手続きが終了したということです。
今回、僕は初めて司法書士なる人に仕事を依頼し関わりましたが、やはり「士業」と言われる方々はいいお仕事をなされる。 僕が依頼した書士さんも、最初はまず「こういう感じでやれば私に頼まなくてもあなたでもできますよ。」とやり方を教えてくれる。 でもやはりこちらはサラリーマンなので時間も暇もないので、お願いするわけです。 そうして出来上がってきたものが確実に僕がやったら出来るであろう成果よりもはるかに素晴らしいんですね。
そして実際に銀行に行き相続手続きを開始するとまず「○○何通、××何通、□□何通・・・・・・」と用意する書類を大量に告げられるがまずそれが多すぎて頭に入らない。 ところが書士さんが作成した薄い書類を一冊手渡すと「完璧です。 全部揃ってます。」となる。
この瞬間、これがプロか、と嘆息してしまうんですね。 書士さんも何十年も同じことをしてきて慣れているという側面は当然あるでしょうが、どこに提出しても非の打ち所がない書類を一定の期間内にきっちりと仕上げるというのは、プロが仕事に向き合う姿勢としていい勉強になりました。
ひるがえって僕自身を見た時にここまでできているか? と自問すると到底到達していないようにも感じます。 年齢だけはすっかりベテランっぽい領域には入ってしまいましたが・・・。
まさに日々是成長! ですね。