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ある男の後半生(こう反省)

時事

ロシア、ウクライナに侵攻

投稿日:2022年3月19日 更新日:

ロシアがウクライナに侵攻しました。 僕がこの世に生まれてからも戦争、紛争は世界各地で起き続けてきましたが、今まではイランイラク戦争、湾岸戦争みたいな地球上のどこかでは起きているであろうけども自分たちの生活を崩す程でもない、せいぜいガソリン価格が上がるとかその程度のものでした。

しかし今回は少し状況が違います。 現時点では戦争はウクライナ国内で起きていて、当事者もロシア、ウクライナというある意味同士討ちのような状況です。

一見遠い国での出来事のようですが、日本にとってロシアは北方領土問題という火種を抱える隣国なのです。 なので当然、ウクライナ問題で日本近辺が手薄になることを恐れているのか宗谷岬に軍艦を航行させたり、北朝鮮に飛翔体を撃たせたりと牽制してくるのでしょう。

今、欧米NATO諸国は自身が手を出すと第三次世界大戦への懸念があるためウクライナへの物的援助、ロシアへの経済制裁という手段を取っていて日本もこれに追随しています。 また立場が微妙な中国はこのブログを書いている段階ではロシアに肩入れするような態度を見せており、それによってアメリカから釘を刺されるという状況になっています。

ではこれから先、世界はどのようになっていくのでしょうか?

基本的に国家も個人も「自分最優先」の論理で動きます。 ごくまれに肉親間などで損得を超越した行動が散見されることがありますが、これは「種の存続」や「愛情」といった全く別の法則で成り立っている行動パターンといえます。

とくに国家の場合、100%自国の利益のために動きます。 名目上「大量破壊兵器の捜索」でも本音は「中東での石油利権の確保」なのです。 周知のとおり、日米の間には有事の際にはお互いを助けるといった安保条約がありますが、もし日本有事の時には本当に助けてくれるのでしょうか?

残念ながら、僕にはあまり希望が持てません。 アメリカは日本が高給を払って雇ったSPではなく、単にお互い助け合おうというビジネス契約をした相手なのですから。 契約である以上、実際の取引によって利益が見込めなければあまり考えたくはないですが契約の解消、不履行も視野に入ってくる可能性もゼロではなさそうな気はしています。

戦争とはもめ事を解消する最終手段なのだから、終了後には人的、物的な資本移動が必ずあります。 領土の割譲(現在だと勢力地図が書き換わる?なのか)、賠償金の支払い、支配層の入れ替えなど・・・。

問題は契約上日本が安保条約によって助けてもらうにしてもそこから提供できるものがないと相手は腰を上げてくれないということです。 僕が個人的にあり得るかなと思うのが北方領土の割譲ですね。

もちろん名目上は日本が所有者にはなりますが、アメリカの本音は日本領=アメリカ領なので、アメリカ企業がバンバン北方領土に進出してくるかも知れません。 寒い地域なのでデータセンターなんかが設置される可能性もありますね。

ただこれだと、日本人はただ利用されるだけ、何の名誉もないただの道具のような民族に成り下がってしまいます。 なのでいざという時の自衛力は身に付けておかないと言い返すこともできない。

現在も日本には自衛隊というものがありますが、これは完全に職業化していて強制ではありません。 2年間の兵役義務がある韓国とは違いますが、僕はこういったことは今の日本には必要では?と考えます。

こう書くと「軍国主義の再来だ!」と少数の人間が騒ぎ出すのは知っていますが、ではその人たちは有事の時にアメリカが助けてくれなかったら無抵抗のまま死んでいくのでしょうか?

先にも書いた通り、「損得なしの愛情という論理」で自国を守ろうとするのはやはり日本人しかいないと思うのです。 他者は必ず見返りを求めてくる。 自国を何の見返りを求めず守ろうとするのは軍国主義とは関係がありません。 子猫を必死で守るために戦う母猫を見て「残酷だ」という人がこの世にいるのでしょうか?

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