僕は音楽が好きでして、そのためYouTubeで様々な音楽関係の動画を視聴します。 このサイトをよく利用される方であればご存知でしょうが、毎回同じような動画を視聴していてもAIの方で「もしかしたらこのユーザーはこんなのも好きなのでは?」と、新しい分野の動画を勧めてきたりします。
これまでにも僕は音楽に限らず、金融関係、エンタメ関係なんかでも同様な経験をしており、これにはさすがGoogle先生、ただYouTubeを傘下に収めるだけではなく、しっかり企業価値を付加しているなあ、と感心してしまいます。
さてこのYouTubeの優れた機能によって僕はまた素晴らしいアーティストを自宅に居ながらにして知ることが出来ました。 それは韓国のアカペラグループ「MAY TREE」という人たちです。
最初のうちは普通の五人組の音楽グループだと思っていたのですが、彼らの動画を数本視聴していくうちに、バックに流れている音楽も彼ら自身から発せられていることが分かってきます。 画面から流れてくる音に楽器の音が一切混じっていないことが分かると、あとはもう驚愕して彼らの動画をただただ見続けるだけになってしまいます。
当然彼ら自身が上げるオリジナル動画が一番視聴回数が多いのは言うまでもないのですが、その動画を観たリアクション動画もそこそこ再生されているのは大変興味深いです。 それはちょうど自分が発見した超絶美味しい料理の店にそこの店の味をまだ知らない友人を連れていき、その一口目を食べた時に見せる表情を捉えて謎のマウントを取ろうとする心理にも通じます。(笑)
いろいろ調べていくと、彼らの活動には韓国政府からも援助が出ているようです。 確かにこれほどの技能を持った集団であれば国を挙げてバックアップしていくのが正解でしょう。 冷静に俯瞰してみますと韓国の偉業はこれだけではありません。 BTSではグラミー賞、パラサイトではアカデミー賞、女子ゴルフでは上位ランクには常に韓国選手がいる、そしてサッカーは昔から強い・・・。
言ってしまえば日本も韓国も国土が狭く資源がないため、「人的パワー」で勝負する国です。 しかしなぜか国家としての規模や性質がそれほど違わないのに両者の間には何か事あるごとに張り合おうとする風潮があります。
大阪なんかには朝鮮部落なんてものがあり、またかつては独身者のことをチョンガー、インスタントカメラをバカチョンなんて言ったりしてそれとなく韓国人を一段下に見るような文化があったため何か韓国人が快挙を達成すると、「のび太のくせに生意気だ」というものに似た心理状態になるのでしょう。
少し前に韓国がG7加盟云々の話題になった時に結構ヒステリックに反対した日本人が多かったですし、僕も心の片隅に似た感情を覚えましたが、その頃には韓国が先に上げたもろもろの快挙(BTSやパラサイト)を成し遂げた後だったので、これはもしかしたら日本は負け犬の遠吠えかなあとも思いました。
話をMAY TREEに戻します。 彼らは実に色々な音を忠実に再現します。 自国のドラマ、スマホの起動音(ギャラクシー)から始まり、Windowsの起動音、アベンジャーズ、スターウォーズ等のアメリカ映画のオープニング、果てはプレステの起動音やスーパーマリオのBGMなど人口に膾炙するものなら何でもです。
そこには日本文化だから拒否するといった態度はありません。 もしかしたらこうした何気ない行動一つですでに日本は負けているのかも知れませんね。