いやー、今年の夏は暑かった。 誇張なしに我が人生最強と言ってもいいほどの暑さでした。 存在するはずの北海道在住気温割(笑)が全く適用されることもなく、気が付けば九月も中旬に・・・。 これを書いている21日現在ようやく平年並みに、とカーラジオから流れるアナウンサーの声を聞き、本来の北海道とはこんなにも涼しいところであったかと、我が故郷への認識を改めたところであります。
実は猛暑の間数週間、恥ずかしながら車内泊をしておりました。 本日はその体験を記したいと思います。
北海道は土地柄、エアコンが無く、扇風機だけの世帯というのが多くて僕の住んでいる平屋もそうなのですが、それゆえに風のない熱帯夜という状況に遭遇しますと、屋内に逃げ場がありません。
また扇風機を回してその風にあたっても、その風自体がぬるいので、肌表面の汗が消えるまでのわずかの間しか涼しさを感じることが出来ません。 しかも今回の猛暑は気温もさることながら、なんといっても湿度が堪えました。
扇風機を回し布団に横になっても、体がべたつき眠れないのです。 北海道には梅雨がないとはよく言われますが、ああこれが本州人の良く言う「梅雨の憂鬱」というやつかと思わぬところで得心がいきました。 彼らは毎年こんなのに耐えているのですから、心から敬服します。(笑)
そこでマイカーへの避難を決行することとしました。 そこにエアコンがあるからです。 毎日仕事を終えた後、まずは行きつけの銭湯にて一日の汗を流します。 それからコンビニで缶ビール2本と少々の食べ物を買い込み拙宅へ・・・。
そこで少しの間蒸し風呂状態の我が家でのイベントをこなします。 家の窓を解放し中の熱気を外へ逃がすことと、車中泊のための毛布を取りに行くことです。 トイレは家でするので、なるべく部屋は涼しくしておきます。
さて、車のエンジンをかけ、エアコンの温度を調整したらようやくリラックスタイムの始まりです。 お酒も入るのでこの日はもう運転することはありません。
さて、肝心の車中での娯楽なのですがスマートフォンでのYouTube視聴です。 パケット代がかかるのでは?と思われそうですが、拙宅は平屋で庭先に車を止めているものですから自宅WiFiの電波が車内に届きます。 スマートフォンなので画面は小さいですが、音声はBluetoothで車のスピーカーから出てきますし、基本的に不満はありません。
そうしてエアコンの効いた涼しい空間で終日酒を喰らい、口に糊して、惰眠を貪るわけです。 ちなみに現在はもうすっかり涼しくなり、通常の生活を送っていますが、この地球温暖化傾向の昨今、来年以降も同じ状況を覚悟しなければならないかも知れません。
最後に、僕のこのブログを読んで自分もやってみようと思った方へ。 僕の家はいわゆる「お隣さん」が数件いて、一応その方たちからクレームが来ないように気は遣ったつもりです。 一番注意したのが音関係です。 どの家も窓全開で生活していますので。 夜眠くなってきたら、オーディオ音声は極限まで下げる。 エアコンの設定温度は眠れる範囲で高くする。 僕の車はHVですので、こうするとエンジンがかかる時間を少なくできます。 最近の車は性能も良くなりエンジンも静音なのですが、やはり夜中虫の音くらいしかしないところにいきなりエンジン音が響いたらうるさく感じてしまうもの。
照明関係はパトカーの潜伏手法をパクらせていただきました。(笑) ヘッドライトはもちろん、車内照明、モニター画面オフ・・・。 明かりというより、気配を消すという配慮でやりました。
今年の夏、どこにもキャンプには行きませんでしたが、少しの間、それっぽい体験は出来ました。