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ある男の後半生(こう反省)

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進撃の巨人に出会ってしまった

投稿日:2024年1月21日 更新日:

僕の幼少時代、テレビで観ていたアニメといえばドラえもんやムーミン、トムとジェリーなどが思い出されます。 中学、高校といわゆる青少年期になるとうる星やつら、北斗の拳、コミック漫画であればビーバップハイスクール、ジョジョの奇妙な冒険なんかにドハマりしていきます。

大学生になると僕の嗜好はアニメからは遠ざかり、パチンコ、テレビゲームのほうに傾倒するようになりました。 ちょうどこの頃、エポックメーキング的なアニメ、新世紀エヴァンゲリオンが世に出ますが、当時僕は上の二つにがっつりとはまっていたのに加え、バイトにも精を出していたためリアルタイムに視聴することはなく、何とも皮肉なことに後年エヴァンゲリオンのパチンコでのリーチ演出を見たことがきっかけでアニメのほうにものめりこんでいきました。

今になって振り返ってみますと、僕はテレビゲームの中で女神転生シリーズが群を抜いて好きでした。 そしてエヴァンゲリオンも後年、パチンコとはなんも関係ないほど好きになるのですが、この両者、一見なんも関連がなさそうでありながらなにか宗教的な匂いを感じさせるという共通点があります。 僕が双方のその世界観に惹かれているのは明白で、また何故か昔からパイプオルガンの名曲も大好きでして、その荘厳な音色を聴くたびに中世時代の荘厳な建物を見上げているような妙な気持ちになり、もしや僕の前世はドイツ人だったのか? なんて思ったりもしました。(笑)

そんな僕が今年、ひょんなことからアマプラで配信されている「進撃の巨人」を観始めました。 今更ですが名前くらいは知っていました。 そして出だしもコミックで読んで知っていたのでスムーズに入っていきやすいと思ったからです。

観始めて10分くらいでコミックで読んだ部分はすぐに終わり、たちまち未知の領域へ突入です。 僕は今年54歳になります。 こんないい歳こいた大人が一話終わるたびにED、次回予告、OPをスキップしまくり、次々とエピソードを巨人が人間を食らうように食い散らかすのです、時間を忘れて。(笑)

この作品は表現方法がコミック、アニメーションというだけであって内容は一大叙事詩、小さな子供だと娯楽性の片鱗は味わえるものの、すべてを咀嚼しきるのは難しいのではと感じました。

もしかしたら最近の名作漫画、アニメというものは総じてそうなのかもしれませんが、この作品も始まりが単純で物語が進むにつれて入り組んだストーリー展開になっていくという感じではありません。

例えば「北斗の拳」の場合、主人公ケンシロウが荒廃した村に水を求めてやってくる。 自分の恋人ユリアを奪ったシンを倒して彼女を取り返すためにあちこちをさまよっているという。 最初は実にこれだけです。 ところが主人公あるあるで、彼は心優しく正義感あふれる男のために、いつしか周りには仲間ができていき、それに端を発したトラブルも増えていく。 昭和時代の漫画というのはだいたいこういう感じで話が盛り上がっていきました。

ところがこの作品の場合、状況が最初からある程度混沌としていたりする。 例えばエレンとミカサという他人同士の主人公の二人がエレンの両親となぜか家族のように暮らしている、という特異な状態から始まるが物語の最初にそれに対する説明はない。 なんの説明もないままとりあえず設定した性格通りに活躍させることである程度愛着を抱かせた後で最後、回想という形で決定的なイメージを植え付ける。 僕もこの手法で見事に手玉にとられてしまいました。(笑)

今はまだ、エレンが調査兵団に入ったあたりで鑑賞の進行が止まっています。 仕事のためにやむを得ずなのですが、続きが気になって仕方ありません。 そこで冷静に自分は一体何が気になって続きを観たがっているのだろうと考えると、それは「巨人の正体」なのです。 当然、視聴段階ではまだ分からないままであり、それを知るには「あの地下室」にたどり着く必要があるそうです。 いやー引っ張りますね、諌山創さん。

とにかく現在一世を風靡している他の名作、例えばワンピースや鬼滅の刃もこんなに重厚なストーリー展開なのかな、と少し興味が出たのが正直なところです。 しかしなんでも「勉強」という態度で構えてしまうと途端に頭に入らなくなるものです。

ワンピースも鬼滅の刃もいつか何気に一ページ目がめくれる日が来ることを祈りつつ・・・。

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