昔からよく言われている定番の究極の選択みたいなものにこんなものがあります。 今すぐ100万円もらえるのと一年後に150万円もらえるという二つの道がある。 あなたはどちらを選ぶか? というものです。
ぶっちゃけどちらを選ぶかは完全に個人の価値観に左右されます。 人間いつ死ぬかわからないから確実に今手に入る100万円をゲットするという人もいれば、一年待つだけで50パーセント多くもらえるのだからと後者を選択する人もいるでしょう。 また中には50パーセント?、いやいや俺なら10倍にして見せる、とその場で手にした100万円を商売なり投資なりで1000パーセントの利益を上げる人だっているかもしれません。
投資家は将来の莫大な利益を獲得するために、自身の贅沢にある程度規制をかけ将来のために金銭的な投資をします。 受験生といわれる人も将来の自身の人生を少しでも有利にするために、受験勉強という地味で苦しいものに自らのかけがえのない時間を投じるわけです。 要するに上の例でいうならば150万円回収組に属した行動をとっているわけです。
ところがところが、人間というものはこういう合理的な行動をする一方で、日々目先の生理的欲求に負けてだらしなく生きているという一面を持った悲しい生き物でもあります。
健康に悪いとは百も承知なのにも関わらず、一本の煙草、一杯の酒によって日に日に肺や肝臓を弱らせていく。 また就寝時あるいは休日の起床時に自身の好みのタイプの異性が裸体でたたずんでいたら、一体どれだけの人がその誘惑に抗うことができるでしょうか。
また世間を見渡しても、最近だと自民党の税金未納問題、若手自民党員のダンスショー問題、芸能界でも某大物芸人の性加害問題、現在は少し鳴りを潜めていますが薬物関係なんかは昔から定期的に繰り返されて起こります。
もちろんこれらのことは通常ならば表に出ることはなかったのでしょうし、本人たちもまさか暴露されるとは思ってもいなかったからこそやっていたのでしょうが、かといって完全になんの良心の呵責もなかったとは考えにくいのです。 やはりこれらの行為に手を染める時には脳裏には「やばいかも」くらいの思いはちらりとは覗くはずです。 特に薬物は直接肉体に影響が出るわけですから・・・。
このように考えてきますと、人間という生物は10年後、20年後の世界を憂えるのではなく、今日明日の生理的欲求を満たそうとするのがデフォルトの悲しい生き物なのかなあと思えてきます。 やれ太陽光発電だ、温室効果ガス削減だと騒いでも、そもそも人類自体が消滅すれば何もかもがクリーンになるのでは?
と感じる僕はクリーンではないのでしょうか?(笑)