最近、ふとしたことから車での移動中、特に休日での長距離運転中にオーディオブックを聴くことが多くなりました。 今までは音楽やドラマCDをMP3に落とし込んだものを聴くことが多く、それは現在も完全になくなったわけではないものの、比率としては前者の方が圧倒的に多くなっています。
内容としてはビジネス書、自己啓発書、古典、ライトノベル等色々で、Amazon、Googleなどで購入することもあれば、最近では広告収入を狙ってなかなか実力のある配信者の方々が朗読を配信しているものがあり、それらを利用させていただいたりもしています。
僕が急にオーディオブックに傾倒し始めた理由。 それは別に突然の開眼であるとか、心機一転といったものではありません。 読書自体は比較的自由時間が多かった浪人、大学時代(本来なら最も多忙でなくてはならないが)によくしていたのですが、社会人になり歳をとるにしたがって自然に遠ざかっていました。
最大の難関はやはり視力の低下、老眼の進行です。 小さい字を読むのが苦痛になってきたのです。 それがオーディオブックという新分野が出現したことによって読書熱ならぬ聴書熱が再び燃え上がった感じです。
僕は現在50代も半ばですが、本をむさぼって読むということをしなくなってから20年くらい経ちます。 やはり仕事でへとへとになって帰宅したらビール片手に映画鑑賞というのが最も手軽ですし、むしろそのおかげで様々な傑作映画も発掘できました。
しかし今回オーディオブックという形式ではありながら読書というものに回帰してみて、やはり本は情報量が違う、原作を基にした映画は数多くあるが、そのどれもが原作のダイジェスト版みたいなものだなと認識を新たにしました。
と同時にオーディオブックを聴いているうちに、これの意外な効用も見えてきたような気がしました。
それは自動車の安全運転への貢献です。
ただこれはジャンルが限られ、ビジネス書や自己啓発書はダメで、自身がまだ読んだことのない、話のオチを知らない推理ものだと効果がテキメンです。 なぜなら話に入り込み、先が気になり、ずっと聴いていたいと思うため、それが安全運転につながるからです。 多分これは完全に人によって違うことではあるのでしょうが、少なくとも僕の場合は間違いなくそうであり、間違いなく一人の人間のメンタルを交通事故から遠ざけているわけです。
音楽中心だった時の僕は、目的地のパチンコ店やマクドナルド、UNIQLO、イオンなどへ急ぐあまり少し遅い車を簡単に追い越したり、信号ギリギリでも止まらなかったりとかやりたい放題(笑)でしたが、現在はオーディオブックのおかげで活字欲と心の平穏が保てています。
今の所Amazon見てもGoogle見てもYouTube見ても、僕が気になる未読の推理ものは無数にあり、おそらく死ぬまでに読み切る(聴き切る)ことはできなさそうなので安心しています。
さて、いつまで続けられるのか?