ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

レビュー

アメリカドラマは着実な進化を遂げる

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会社の映画好きの人から「Person Of Interest」というアメリカドラマシリーズを借りて現在、視聴中です。 アメリカの大ヒットドラマシリーズといって思い浮かべるものと言えば「24」や「ウォーキングデッド」などがありますが、僕が今回借りた作品は、正直その存在すら知りませんでした。

貸してくれた人の話では何でもシーズン3くらいまで続いたらしいのですが、シーズン1だけで一応納得のいく形のいい終結を迎えていて、またシーズン1「だけ」といったところでディスク11枚あるので、今回はそれだけ観ることにしました。

最近のアメリカドラマは中毒性が高く、一度観始めるとやめられなくなってしまいます。 僕が子供の頃はよく地上波テレビでアメリカドラマをやっていました。   刑事コロンボ、ナイトライダー、スタートレック、奥さまは魔女・・・。 そのどれもが今は亡き声優たちの吹替えで脳裏にによみがえってきます。

しかし幼少時のそれらの作品と最近のドラマでは明らかに「深さ」が違うような気がします。 芸術作品を生み出すクリエイターと呼ばれる人達はどの分野でも基本的に99%は先達や他の模倣をしていて、それに1%のオリジナリティのシロップをかけていると僕は日頃から考えています。

なので芸術の進化というものも、鍾乳石の成長のように基本的に非常にゆっくりです。 それが何百年かに一度、オリジナリティの割合の高い「天才」と言われる人たちが出現し、一般人を熱狂させました。 ダヴィンチ、シェイクスピア、モーツァルト・・・。

彼らほどの天才であっても、その偉業は先達あってのことであり、無からすべてを生み出したわけではありません。 ベースにあるのはやはり模倣なのです。

ドラマの話でした。(笑) やはりこの分野も僕が知らないうちにストーリー展開や演出、テーマ性など深い進化を遂げていました。 考えてみればテレビゲームでさえ、ただ球を打ち合う単純なものから、映画のような感動的なエンドロールを持つものへと進化したのですから、映像分野でだけ進化が止まるのは逆に不自然でしょう。

僕が今回借りた作品は「犯罪を起こしそうな、あるいは受けそうな人物を事前に把握できるコンピューター(マシン)をある人間が開発する。 その犯罪はテロや暴動などの国家の尊厳を脅かす有用なものと個人間のいざこざのような無用なものに大別される。 有用なものが国家によって率先して扱われている傍らで、犯罪のほとんどを占める無用なものが日々消去されていく・・・。 この状況に業を煮やしたシステム開発者は、パートナーを得て日々マシンから送られてくる無用な犯罪の解決に、国家権力とは全く離れたところで取り組んでいく。」という一つの大きなストーリーの中に、ドラマ一話ごとそれぞれ独立した短編が収まっているような構成です。

短編自体のストーリーは各話で完結はするものの、そこで活躍する主人公、パートナーの素性は最初はほとんどわからず、シリーズを通して観るうちに徐々に明らかになっていくというのはシリーズ物定番の作品構造でしょうが、マシンというコンピューターの発想。 これが今回僕にとって非常に新鮮に感じました。

ウォーキングデッドシリーズも僕は夢中になって鑑賞しましたが、あれも冷静になってその原因を考えてみると「ゾンビから逃げるハラハラ感」よりも、ゾンビに直面した時の人間同士の醜態の晒しあいや対立、助け合いの場面に注目するからなのです。

基本懐古人間の僕も、ことこの点に関してだけは現代の方が良くなっているなと考えざるを得ません。

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