株式投資の世界に身を投じて4年目に突入しました。 もともとプラチナ積み立てが目的で証券口座を開設し、株にはあまり前向きではなかったのですが、いつの間にか自身の金融資産のほとんどを占めるまでに膨れ上がってしまいました。
投資が大切だ、という人の理由はだいたい判で押したように次の通りです。 現在は銀行に預けても金利はほとんどゼロ。 だったら会社が潰れたら投資金はゼロになる、というリスクを負ってでも毎年多額の配当金を頂ける株を購入した方が効率がいい。 ただし実際に投資金をなくしてしまっては元も子もないので、そこは今日明日すぐには潰れそうもない大企業を選択する、という作戦です。
例えば花王やソニー、ハウス食品なんかは僕が生まれる前から存在していますし、よほどのことがない限り、20年後も操業しているでしょう。 よほどのこと、というのは例えばあの「東京電力の事故」のことです。 つまりこれが株の「リスク」というものです。 このリスクと引き換えに銀行の利息よりも高い配当金を得ているのだ、という覚悟はしておかなければいけません。
しかしこのようなリスクは複数の銘柄を保有するということによって被害をカバーしあえますから、やはり株は優れた金融資産ではあるのです。
というのが、株式肯定派のおおまかな理論です。 僕も別に間違っているとは思いませんし、仮に思っていたら資産の8割も株に替えたりしませんからね。
ただ僕の場合、堅実な資産運用を目指す投資を行う一方で、ちょっとスリルを味わうような投資もやっている、ということです。 これが頭を使う作業で実に楽しいのです。
簡単に言えば、創業間もない会社や上場したての会社の株を買うということです。 言うなればトヨタやパナソニックとは対極の得体の知れないような会社のです。 しかしトヨタやパナソニックだって最初は得体が知れなかったのです。 一社一社事業内容と業績を吟味しながら「次の大企業の卵」の匂いを嗅ぎ当てる。
現在、世間で話題のテーマと言えばなんでしょうか? 遠隔医療? 仮想通貨? リモートワーク? クリーンエネルギー? 確かにそうなんですが、株の世界では世間で話題沸騰の頃にはすでに喰らい尽くされているのです。
なのでその次に来るものを連想しなければならない。 これが実に脳に心地の良い刺激になるのです。
かたや安全堅実な資産運用を目指しながら、ほんの少し楽しみの要素も混ぜてみる。 もし将来、僕が想像した分野で大企業の卵を射止められたら、あまりの心地よさにその場で失神するに違いありません。