ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

人生論

母の運転免許返納についてアレコレ

投稿日:2022年8月21日 更新日:

僕の母親は今年76歳を迎えます。 僕が子供の頃はとてもアグレッシブで勢いもそれなりにあったのですが、やはり年月の経過というものは残酷にそして正直に身体に現れてきます。 今では歩行には杖を使い、腎臓も弱ってしまって透析を受けているという現状です。

とは言いつつも特に要介護といった状態ではなく、頭脳はしっかりしており、家の中での行動などは問題なくこなせます。

その母親が先日、運転免許の返納をしたいと言ってきました。 僕の住んでいる地域はいわゆる田舎でして、どこへ行くのも自家用車は必要不可欠です。 母は50歳の時に免許を取り、約25年間運転してきました。 ゴールド免許取得者で違反もシートベルト一回だけというなかなかの優秀ドライバーでした。

しかしやはり体の自由が利かなくなり、また透析を受けているのもあるのか現在手元に届いている更新の案内を僕に見せ、「もう更新はしない」と言ってきたのです。

今回の母親の決断をみて、僕は改めて自分の母親は状況を冷静に判断できる人なんだなと感心しました。 僕の勝手なイメージなのですが、こういうケースでは親側は自分の健康を疑わずに免許の継続に固執し、周りの子供や配偶者がそれを必死で止めるという感じがしませんか?

それはこの免許の一件にとどまりません。 自分の足がどんどん悪くなり、腎不全を発症し透析を受けることになっても母は別段取り乱すこともなく、現実をすんなりと受け入れていくのです。 本当に「仕方ないじゃないか」みたいな感じなんです。

母は中卒で学歴は決していいものではなかったかも知れませんが、人生のレベルは決して低いものではなかったと思っています。

その母が免許の返納を言い出したのですから僕は考えました。 最後の免許の返納ぐらいは札幌の運転免許試験場でさせるのはどうかと。 25年前のそこで免許をもらったのだから、そこで終われば本当の「返納」になるのではと思ったのです。

それを母に提案したら喜んで行くというので今、日程などを調整しているところです。

ここでまた少しタイミングが実に良すぎるというか自分的にもしかしたら神様は実在するのかもと思えることがありました。 母と行く運転免許試験場の近くには、定山渓という著名な温泉地がありまして、どうせ行くならそこのくつろげる温泉にでも一泊してから行きたいなと思っておりました。

2ヶ月ほど前に母に免許返納のことを言われてから、このプランがずっと頭をかすめていたのですが、ほんの3~4日前に株の売買でその宿泊代に充当できるくらいの額を得ることができたのです。

自分がキャバクラ行きたい、プレステ欲しいから株上がれ(笑)と願ってもさっぱりなのに、今回は(まあ完全に偶然でしょうが)まるで応援するかのように上がってくれた。 一応神様のご厚意としておきます。 バチは当たりますまい。

-人生論

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ジャネーの法則

今日は4月30日、明日からはいよいよ5月です。 いろいろありましたが、この歳までなんとか生きてこられてラッキーだったのかなと振り返っています。 僕は今月47歳を迎えますが、本当に時間が過ぎるのは早いも …

僕の浅はかな女性像

先日5ch掲示板で一つ興味を引くスレッドがありました。 「性欲を抜きにして女の良いところを挙げていけ」というものでした。 男女間の友情などを完全否定したかのようなそのタイトルに思わず興味を覚え、思わず …

テレビゲームから学んだ無バイアスの視点

僕は高校、大学時代に女神転生というゲームに没頭しておりました。 それまでもドラゴンクエスト、FFシリーズなんかは普通にやってきたのですが、この女神転生というRPGは世界観が僕にとって非常に独特で魅力的 …

サラリーマンの悲哀。黒澤明「生きる」 ②

この「生きる」という作品は、間違いなく黒澤監督の三大名作の一つに入ります。 今は亡くなってしまわれましたが、昔タレントで逸見政孝さんという方がいらっしゃいました。 「クイズショウバイSHOWBY」、「 …

サラリーマンの悲哀。黒澤明「生きる」 ①

酒っていいですね。僕は酒の味そのものよりも、酔い始めのあの感覚がたまらなく大好きです。 酒をたしなむ方なら誰でも理解できると思いますが、あの「自分が無敵になっていく感覚」ですね。 酔っている最中は自分 …

最近のコメント