いまやほぼ全国民が使用していると言ってもいいほどのスマートフォン。 できることが多すぎてもはやそれが無い生活というものが考えられないほどです。
電話はもちろんのこと、メール、各種予約、支払い、参照・・・、むしろできないことを探す方が大変になってきています。 それだけにとどまらず、スマートフォンの出現はいくつかの社会的流行物をすたらせるという勢いまで持ってしまいました。
ウォークマンやポケットベル、携帯ゲーム機などですね。 スマートフォンはこれらの機能を完全に代替しているだけにとどまらず、他の機能と兼用できたり、性能がオリジナルを凌駕していたり、小型で持ち運びが楽だったりともはや勝負に負ける要素がありません。 Suicaの入ったスマートフォンで音楽を聴きながら改札を通るなんてことがたった一台で完結するんですから。
ただカーナビと地図アプリは法律的に少し微妙な関係にはあるようです。 もちろんカーナビもスマートフォン同様、既に生活に溶け込んでしまっていて、今更助手席地図片手生活(?)に戻ることは不可能です。
しかしながらスマートフォンは運転中は操作不可という法律の縛りがあるため(画面の凝視もダメ)、カーナビ業界はスマートフォンに駆逐されないのではと個人的には踏んでいますし、ドラレコも同様の理由でスマートフォンが完全に取って代わる心配もあまりしていません。
おっと、大事なアイテムをひとつ忘れていましたね、ウォッシュレット。 これも一度経験してしまうともう過去には戻れない画期的なアイテムです。 何より洗浄後の清潔感が段違いなのと、ペーパーを節約できるというのが大きいですね。
これも現在では水圧調節付きは当たり前で、さらに初期の頃は水が出るだけだったのが今はある程度温水化してプールしておくという小粋な演出まで用意されています。
しかしながらそれまでの人々の生活を一変させるほどの大革命、今回はスマートフォンでしたが冷静に見ると電気炊飯器やテレビも同じくらいの破壊力だったのではないでしょうか。
テレビも普及し始めの頃は、誰かの家に設置されるとなると近所の人まで見に来たという話を聞きます。 僕もちょうど携帯電話が出回り始めたころ、人が買ったのを見て「見せて。見せて。」と言っていましたが、全く同じ心理状態であり、行動パターンなのです。
今はもう炊飯器も冷蔵庫も自動車も普通にどこにもあり、それらを盗もうとする泥棒以外、気にも留めません。 恐らくスマートフォンもしばらくすれば「一家に一台」の定番化し、次の新たな発明品が世の中を沸かせているかも知れません。
考えると人間はこのサイクルを際限なく繰り返し、ここまで来ているのです。 たまたま現時点での発明の最後がスマートフォンというだけであって、人間が続く限り、誰かが何かを発明するということは続きます。
僕たちの次の世代には一体どんなことができるようになっているのでしょうね。