ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

人生論

老後2000万円問題の節目に考える

投稿日:2023年5月22日 更新日:

先日、15年間ほど続けてきたある投資信託をついに解約しました。 理由は色々あるのですが、分散しすぎてしまった金融資産を整理したかったのと、現在日経平均もトピックスも高値付近にあり、手仕舞い的にもいいタイミングかなあと判断したためでした。

結局50万円で始めたこの投資は約80万円で手仕舞う結果となり、税金など諸々差し引かれ、20万円強の儲けとなりました。 15年で20万円・・・と考えるとちょっと微妙に思えてきますが、まあ単純に銀行に預けておくよりは良かったかなと良い方に考えることにしました。

そして解約後数日して銀行口座に解約金全額が無事振り込まれたのですが、この際だからということで自身の全資産の確認をしてみました。 すると自分も気にしていない間に「老後2000万円問題」と言われている壁を突破していることが判明しました。

つい最近、数年前に確認した時は確か1500~600万円ぐらいだったはずでした。 なんか上昇ペースが加速しているのです。 そこで冷静にこの資産増加の原因が何なのかを考えてみることにしました。

一つはすでに5年間ほど継続している積み立てNISAのオールカントリーの効果がじわじわと出てきているのでは、ということです。 オールカントリー、つまり全世界株投資ですから現在成長真っ只中のGAFAMなんかも含まれてくるわけで、中でもマイクロソフトはChat GPTに多額の出資をすることでこれからのネット環境を根底から変えてしまうほどの可能性を秘めているのです。

あと自身の証券口座開設と同時に始めたプラチナ積み立て。 開始後しばらくは底値付近をさまよっていました。 用途的にもプラチナというのは宝飾目的以外としてはディーゼルエンジンの触媒目的が主らしく、これはEVという時代を考慮すると選択を誤ったかと考えていました。

それでもなんとなくダラダラと惰性で続けていたところ、プラチナの主な産地である南アフリカで供給が不安定になってきたというニュースが入ってきたり、これからのクリーンエネルギーの一つである水素電池にもプラチナは欠かせないとの情報があったりで、そのせいなのか近年プラチナ価格が良い感じで上昇してきています。 月5000円積み立てていますが、今解約で純益十数万円というところです。 しませんが(笑)。

しかし一番大きいのは、株の売却益や配当金を生活費に充てるようになったことで給料にあまり手がつかなくなったことですね。 例えばある株を売って10000円得たとするとここから2割税金取られるから自分には8000円入る。 だからコンビニに4回は自腹を切らずに行ける(笑)、みたいな計算を毎回頭の中でやるわけです。

早い話、国としては国民全員にこうなってほしいというのが本音なのでしょう。 現在年金をきちんと納めている人には将来必ず払わないといけない。 しかし未来になるほど、お返しできる金額が減っていく。 だから「お上から黙って受け取る」だけじゃなくて各自で増やす努力を、お金の運用なんて労働と違って体力もいらないから生きてさえいれば何歳でもできるでしょ? という態度が見え隠れしますね。

僕はこれに関しては、意見が分かれるのかなと思います。 仕事を通じて国のために一生懸命に頑張ったのだから最期くらいは国も手厚く扱ってくれよと言われればまあ一理あるかと思うし、国の財政が危機的状況なのだから甘ったれたこと言ってないでわが身の骨一本残さず玉砕だと鼓舞されれば、古き良き大和の志士のようであれとも思えてくる。

まあ冷静に現状を俯瞰して、日本という国家を子孫につないでいきたいならば、今のところお上にすがるのではなく自助でやっていくのが良策には見えますね。

-人生論

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

母と車いす試乗会

今年の春ごろ、足の悪い母親のために車いすを購入しました。 普段僕の地元の町内を行動する時には特に必要としませんが、近くの市街地の大型店舗などでの買い物であったり、ちょっとした観光地巡りの時などには、母 …

自動車運転再開。 うれしいな。

実に長かった。 発症から4年、最後の発作から2年、ようやく症状が安定し、主治医から晴れて自動車の運転が許可されたのでした。 ハンドルを握ってみて、北海道という土地はやっぱり自動車は「ぜいたく品」ではな …

僕の告白体験記

僕は恋愛に関しては淡白な方です。 なのでいい歳こいて恋愛経験は希薄でした。 今でも希薄です。 一生希薄かもしれません。 ですが幼稚園から大学まで男女共学でしたので、周りに必ず女の子はいました。 僕の住 …

サラリーマンの悲哀。黒澤明「生きる」 ①

酒っていいですね。僕は酒の味そのものよりも、酔い始めのあの感覚がたまらなく大好きです。 酒をたしなむ方なら誰でも理解できると思いますが、あの「自分が無敵になっていく感覚」ですね。 酔っている最中は自分 …

時間の風化に耐える、ということ。

デヴィッド・リーンという映画監督がいました。 巨匠といってもいいほどの存在で、日本では「アラビアのロレンス」、「ドクトルジバゴ」、そして日本人の俳優であった早川雪舟さんが出演した「戦場にかける橋」が良 …

最近のコメント