ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

趣味

回顧、ブログ歴7年

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僕がブログを始めて7、8年くらい経過しました。 やるからには当然収益化も目指そうとアドセンス審査をパスするために毎日のように駄文を書き続けました。

努力の甲斐あってGoogleさんからは割とあっさり収益化の許可が下り、僕のブログには更新するたび、毎回立派な広告がつくことになりました。

しかしながら僕は別に波乱万丈な人生を歩んできた豪傑でもありませんし、目の前を一人の美女が横切っただけで何十もの夢想に耽れるような詩人でもありません。

基本的には平日は会社と自宅とコンビニ間をさまよい、休日はそれがパチンコ店、ファストフード店、古本屋に変わるくらいのもの。 そんな人間が毎日ブログ更新なんてそもそもが狂気の沙汰でして、あっという間に月に一度の更新ペースになってしまいました。

ただ僕なりのこだわりというか、ここを妥協してしまったら一旦やると決めた心を完全に破壊してしまう気がしたので、月に一回は必ず何らかの記事を書くようにはしています。

ここでふと、歴史上の芸術家に思いを馳せます。 僕は特に音楽が好きなのでその分野に偏りがちになりますが、彼らにはいわゆる「傑作を多く生み続ける時期」というのがあります。 もちろん彼らは歴史に名を遺すほどの才能の持ち主なので生涯にわたって名作を残すのですが、「どれだけ時間がたっても聴き手の魂にビンビンに響く音楽を連続して書く。」という時期はある一定の期間に集中します。

歴史上どんな天才であっても創作の初期は誰かの模倣からのスタートですから、その時期の作品というのはその時代に一世を風靡していた作風を踏襲していたものであったり、作曲者が個人的に崇拝する先達のテクニックを積極的に採用したものであったりします。 なので全体的に街中で流れているBGMのように耳障りはいいが個性がなく響くものがない。 でありながらも、ところどころにその作曲者の癖というか個性の萌芽がチラチラ見え隠れするのが「初期の作品の特徴」だと僕は思っています。

ところが年齢を重ね、経験も積んでくるともうここからが彼の独壇場となります。 一流店を構える名料理長だって、スーパードクターだってもともとは誰かの見習いだったわけです。 それが才能があまりにも豊かだったおかげで、その道で大成できたわけです。 作曲者であろうがその原理は全く同じです。 彼の才能が本物であるがゆえに、自身の欲望のままに音符を書き連ねるほど、聴衆を酔わせてしまうのです。 この時期が僕が先ほど述べた「一定の期間」に当たります。

そして晩年、彼の人生も末期に近づいてくると人のために書く、他人のために聴かせる、ということよりも自身に向かって問いかける、ということに興味が向いてくると思われます。小説家であれば「人生論」、「我が遺訓」みたいなものを書くところを音楽で表現しようとするのでしょう。 偉人といわれる音楽の巨匠たちの晩年の作品に共通するあの独特な透明感、完全に内にこもった自分の耳さえ満足できればいいような音楽とでもいうのでしょうか。

僕もブログを始めて7年・・・・。 いまだに第一の領域も出ていないということは、どうやらこのまま平々凡々と趣味レベルの執筆のまま消え去りそうな予感がしています。 書いても書いても次々とあふれるアイデア。 そんなものに一度は取りつかれてみたいですね。

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