ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

人生論

サラリーマンの悲哀。黒澤明「生きる」 ①

投稿日:2017年4月26日 更新日:

酒っていいですね。僕は酒の味そのものよりも、酔い始めのあの感覚がたまらなく大好きです。

酒をたしなむ方なら誰でも理解できると思いますが、あの「自分が無敵になっていく感覚」ですね。

酔っている最中は自分が世界の中心です。だから自分の素が出て、時に騒ぎ、時に殴り合うわけですね。

僕は小心者ですのでどんなに酔っても暴れたりはしませんが、偉そうな口をたたくようになったりします。

酔いがさめてからいつも恥ずかしさで後悔しますね、毎回。

やはり鍋

さて、酒といえばやはり鍋ですね。人によっては焼き鳥であったり、焼き肉であったりするかも知れませんが、僕は鍋。

鍋の中でも、特にもつ鍋は酒には最高です。焼き肉でもそうですが、モツって飽きが来ないですよね。いつまでも食べられる。

その上、もつ鍋は辛口だとサワーと爆発的に合うんですよね。もう無限ループです。

酒で気分は「無敵状態」、鍋で胃は「歓喜状態」、脳は次のキャバクラ行きで「狂乱状態」。

サラリーマンにはつかの間の我が世の春というわけです。

で、キャバクラで女の子と別れてホテルへの帰途に着くころから、現実へと引き戻されるわけです。

自分の部屋に着くと寂しさマックス。朝起きると胃腸のコンディションも最悪になっている。

当然、泥酔後の睡眠なので眠りの質は良くないため、次の日はグロッキーがデフォルトですよね。

買い物も観光もテンションが低くなりがちです。ご飯も美味しくない。

明日への英気を養うどころじゃなく、消耗しきって月曜日を迎えるわけです。

あれ? 酒の賛美の話がなんでこんなことに・・・・。

最近、こんなことでいいのかな、と思います。 ずっと同じことの繰り返しです。 これでは世界は広がりません。

このまま定年を迎えたら、「自分は何をしてきたんだ?」って絶対思います。

だから何かしたい。でも何をしたらいいか分からない。自分が大きな病気にかかれば、その時初めて何かやりだすかも知れない。

黒澤明監督作品「生きる」

黒澤明監督の「生きる」という作品があります。これは人間の「生きる目的」に真正面から向き合った映画です。

扱っているテーマはとても高尚なはずなのに、観ている側にはとてもストレートに単純に伝わってきます。本当に黒澤監督は天才だと思います。

昔、ジブリの宮崎駿さんと黒澤明さんが対談されたことがありましたが、その席で黒澤さんは「日本の有能な人は皆、アニメに行って、映画に来てくれない。」と嘆いておられました。宮崎さんは立場上、笑っておられましたけどね。(笑)

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