ヒゲおやじ

ある男の後半生(こう反省)

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廃線が進むJR北海道

投稿日:2017年4月29日 更新日:

国鉄からJRへ民営化されて約30年。早いものです。 僕が子供の頃は時代が「昭和」ということもあってか、鉄道にかかわらず様々なものが混沌としていました。

単なる思い出補正なのかもしれませんが、今となっては僕にとってそれは大きな魅力です。

「ジリリリ・・・。」 けたたましい発車ベル。今はもう無いですよね。今、予測変換でも「発車メロディー」は出てきましたが、「発車ベル」はなかったくらいです。

耳に負担を与えるとかで、現在ではどこも耳障りのいい発車メロディーですが、個人的には「ああ。これからここを離れる。」みたいな感じがして、風情を感じていました。

ベルが止まると駅員さんのホイッスル、扉の開閉音、電車のホーン、発車。昭和生まれにはなじみのある流れです。

無くなったもの・・・。 そうそう、駅弁と一緒に売っていたお茶。白いプラスチックチックの容器にティーバッグが湯煎されて売られていました。

これもプラスチック成分が溶けて体に悪いとかで結局なくなってしまいました。

ああいうのはきっと美味しくはないんでしょうが、旅先で買い、弁当と一緒に食べることで「美味しく感じている」んでしょうね。

「硬券」といわれる切符も今は失われてしまった鉄道界の遺産と言えます。硬券はコレクターにとっては垂涎ものですから。

ちなみに硬券とは薄目の段ボールのような材質で出来ていて、「行先」「料金」があらかじめ券面に印刷されている切符のことで、僕が小学生の時代はこの形式が主流でした。

硬券は自動改札機に対応していないため、改札は人間が行っていました。

ホームに入場の際は、これも今はもうない「ハサミ」と言われる器具で硬券の一部に切り込みを入れます。これが入場チェックの証拠ですね。

そしてホームから出るときは駅員が回収するわけです。

現在、券売機で売られているのは「軟券」というおなじみのものですが、むしろSuicaやPasmoを利用する人の方が多いのではないでしょうか。

この間も国内最後の寝台特急「北斗星」がなくなり、一つの時代に区切りがついた印象があります。代わりにリニアモーターカーの登場です。

人も物も古いものが「死に」、新しいものが「生まれる」。

しかし一部の古いものは「老舗」という別称が与えられ、ここまで登りつめれば、逆に古さが価値になり不滅になる。

なんだかんだ言っても、社会はうまく出来ているものですね。

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